■KAMEX2003
 会期 11月20日から11月23日
 会場 COEX太平洋館
 主催 KAMMA

■KAMEX2003見学レポート
KAMEXに関しての詳細で良く出来たレポートはこちらが良いかと思われます。
今年はNEXONやNCSOFT等の参加が無く、当初会場は昨年に比べ少し落ち着いた雰囲気であったが、2日目になると土曜日ということもあり参加者も多く賑やかなイベントとなっていた。隣接する会場では、大学進学に関するイベントが行われていたのもあり、1日目の金曜日にもそれなりに高校生の姿が見られた。中学生くらいの来場者も見られたので、GRAVITY社の方に学校が休みなのかと聞いてみたのだがどうやら特に何も無い平日だったそうです。この辺は日本のゲームショウにも通じるところがあるようです。




会場内をGRAVITYブースから。NEXONやNCSOFTは今年は参加しなかった。

●GRAVITYブースは今年もコスプレがいっぱい
GRAVITYブースはスタッフがアコやマジ等のコスプレをしてアピールしていた。それぞれのコスプレも流石はオフィシャルなので出来もとてもよく、来場者からは写真を取られている姿をかなり見受けられた。
ブース内は中央にステージを置き、左右にグッズ販売所と同人団体・試遊コーナーを用意し、ブースの入り口側では午前と午後の2回に分けて紙バックの配布を行っていました。
配布は紙バックのほかにクリアケースやスポンサー契約を行っているお菓子メーカーや飲料メーカーの製品も一緒に配っており、物欲と同時に食欲も満たされる1粒で2度おいしい配布を行っていた。 また、ブースの一角には同じくスポンサー契約を行っているコダックの展示ブースがあり、こちらではデジカメの展示を行っていた。
グッズ販売所では様々なグッズを販売しており、一部の商品はカプラセンターでの価格より安く設定をされていたりして終始盛況でした。日本では見たことも無いような新グッズが多く並び、特に目を引くのがドール。そしてこのブースで一番高いグッズである50万ウォン(約5万円)と非常に高いのですが、中身はとても良くほぼ全てのイラストとキャラの3面図が掲載されている設定資料集のような本。2冊に分かれて装丁の良い大きな箱に収められた状態で販売されています。元は100万ウォンだったそうです。ところが、原作者のイ・ミジュン氏のリトグラフは4万5千ウォンとリーズナブルでした。なかなかこちらも良い出来でした。今回はディフォルメのフィギアではなく、頭身の高いイ・ミジュン氏のイメージをうまく表現した2種のフィギアが登場していました。どちらも前回のディフォルメフィギアや台湾のフィギアと比べてもディティールに凝っていて、イミジュン氏のイメージをとても性格に表現をしているすばらしい出来でした。頭部装飾品も数多く販売されており、どれも価格が2400ウォン程度と安く抑えられており作りも結構しっかりとしたものでした。これらの商品を買うと、ポリエチレンの大きな手提げバックに入れてもらえました。横に大きな紙袋と違い普通のサイズなので使い勝手も良く、紙では無くポリエチレンなので丈夫でお買い得感がありました。
同人団体コーナーはブースの向かって右側に配置されていました。1団体ごとに1カートが用意され、様々な作品を展示即売していました。こちらの同人はグッズ類、特にラミカが多く目に付きました。絵のレベルはなかなか高いので、もっと漫画の作品を見てみたいところです。


12月に開催されるRAG-FESinソウル2の案内をするカプラ嬢。

ムナックも居たりします。

イベント恒例の紙袋配布に並ぶ長い列。韓国の紙袋は総じてデカイ。

ブース内に設けられたグッズの販売コーナー。見たことも無いようなグッズが勢ぞろい!

会場には同人コーナーも。

出品物はラミカが中心。

1サークルごとに1カートを用意されていた。

GRAVITYブースのはコスプレがいっぱい。一番手前がポリン。遠くに見える緑色の物体は…

ポリンだったりします。w あ…足が…
●辛グッズ類


5万円の設定資料集の箱5万円の設定資料集の中身

●2日目に会場内を歩いていると、どこかで見たことがある顔が。
すでに1日目にはガンホーオンラインエンターテイメント広報の北村氏とCOOの森下氏のほか、以前のインターネットTVでうっかり会社名口にしてしまったRAG-FES3でお世話になった某広告代理店の方には会場で会うことが出来たが、翌日なんとラグナロ娘が会場いるのでびっくりしてしまいました。彼女達は取材との事で、GRAVIYTブースや会場内で取材を行っていました。取材のあとはしっかりグッズコーナーでお土産を買い込んでいました。特にTシャツがお気に入りのようで、「すごいよ、これー安いー!」と沢山買い込んでおりました。ステージでは日本のRO事情を話し、自分のキャラのレベルを聞かれて答えていましたが韓国のユーザが結構な高レベルに驚いていました。

取材をするラグナロ娘ご一行様

ステージで熱唱するラグナロ娘。

■他のブース
隣では、日本ではフレッツユーザ専用にベータテストが行われているSeal Onlineの製作会社Neowizのブースがあり、こちらも同社のソフトをそろえた大型ブースを用意していた。
ブース内には、プレイコーナーやくじ引き所、ネイルアートコーナーを設置して来場者に楽しんでもらっていた。くじ引きではクッションがあたるようだった。
このブースでも紙袋を配布していたのだが、ここの紙袋はまちの部分が小さくあまり入らない構造になっていたのが残念。敵モンスターのウサギのキグルミが会場を徘徊していた。


お隣のseal onlineのブースでもコスプレスタッフでアピール

seal onlineの猟奇ウサギ。会場内をうろうろしていました。
●GRAVITY社広報担当者に聞く韓国での展開。
GRAVITY社の韓国内マーケティング担当の方にお話をお伺いしました。

前川>国内マーケティングの媒体は何で行っていますか?
広報>色々なのメディアを使用しています。TVCMや、毎日更新されるゲームサイトなどです。また、韓国は国としてITに力を入れているので経済雑誌などの堅い雑誌にも載せて宣伝しています。

前川>TVCMもしているんですよね? 
広報>イヒョンギをご存知ですよね?彼女はトップスターなので使っています、他にイヒョンギを使った例としてバスの車体の広告にイヒョンギとキャラクターを使っているので、結構みんなの目に留まる率は高いです、ぜひ見てください。

前川>(画面に設置されたモニターを指して)今流れているのがそうですよね?
広報>そうです。

前川>ネクソンのマビノギなどのキャラクターのかわいい系のゲームがこれからどんどん出てくるようですが其れについてはどのように感じますか?
広報>かわいい系のキャラではうちが第一人者なのでそういう意味では当社が広めたという自信感があり、他社がかわいい系のキャラで参入してくることは市場の広がりなので大歓迎です。当社がナンバーワンとしての座を保っていく自信があるので、そのような動きは大歓迎です。

前川>ラグナロク以前のディアブロやUOとかはアメリカナイズな物が多かったのですが、 ROが日本でヒットした理由の一つとしてはかわいい系のキャラクターということがありますよね。
広報>今までのゲーム業界は確かにおっしゃるとおりだとおもいます、やっぱりアメリカから来たゲームがヒットする状況を変えたということは認識しています。韓国発のゲームが海外に出ているのは誇るべきことだとおもいますし、それが日本でのヒットの要因になっていると思います。海外戦略の話ですが、新聞の一面広告でラグナロクが海外で進出していることを掲載しています。明日もKBSのニュースでも出るので、ニュースにもかなり出ています。全国ネットのニュースなので、海外に進出しているというイメージがかなり浸透している状況だと思います。

前川>私たちが開催したラグフェスに韓国からKBSなどの取材陣をつれてこられましたが、それらの報道は韓国ではどのように受け止められましたか?
広報>取材された内容はゲーム業界の特集記事等で使用されました。

前川>何回かこちらに参加させていただいてセットが段々豪華になって来ているように感じますが。
広報>それはもちろんですよ。(笑)うちの会社のことを私よりわかってくださっているようですね(笑)。広報担当として日本で頑張ってください(笑)。
前川>(笑)
広報>日本でのラグフェスは高いレベルで行われていて感じていて、逆に韓国でのラグフェスがそれ以上のものになるか自信がない、それが羨ましい部分があって皆さんが熱心にやっていただいて、感謝しています。

前川>我々は逆に韓国のラグフェスを見たときにはこれは勝てないと思いました、ステージの大きさとか一般参加者の熱気とかをみてこれはすごいなと思いました。
広報>やはり、韓国のラグフェスの参加者は日本のラグフェスの参加者と全然違いますか?
前川>そうですね。韓国のラグフェスは同人とは縁の遠い人が多いですね。
広報>日本と韓国では参加者の層が違うんですかねー?
前川>そうですねー、日本のラグフェスでは
広報>日本のラグフェスはヘビーユーザにより作られている感じがあり、すごいなと感じる。韓国ではヘビーユーザが日本に比べて少ないので、前回の韓国のラグフェスではヘビーでないユーザを楽しませるための企画に力を入れた。日本ではラグフェスがへービーユーザ達を中心として、自発的に開催されていることを羨ましく思う。

前川>モバイルコンテンツにおいての広報はやっているのですか?
広報>今はしてないようですが今後考えています。

前川>次回の大きな発表なタイミングはいつになりそうですか?
広報>来年の3月に中国のMAPを発表して、それから3ヶ月ごとに中国、台湾、インドネシア、アメリカを発表する予定です。

前川>3月に大きなラグフェスが有るのですがそれに併せての発表していただけると非常にうれしいのですが。
広報>私が会長ならこの場で返事できるのですが(笑)

前川>以前のラグフェスではそれをしていただいて非常に好評だったので、是非宜しくお願いいたします。
広報>次回私がラグフェスに言ったら今度は私が、一杯質問をするので、覚悟しておいてください。(笑)


今回お話をお伺いした国内マーケティング担当の さん(左)と、日本のマーケティング担当の中谷さん。(右)

21日に開催されたイヒョンギのサイン会。後ろには長蛇の列が。

参加者の手持ちの物とポスターの2つにサインをしていました。

クイズ大会も開催され大盛況。

試遊ブースも用意。
●RO、RO2.二人の開発責任者に聞く今後の実装とか前に聞いた話の結果、そしてRO2とは。
前川>お二人の名前と役職をお願いします。
安さん>開発と企画を担当している、安宰賢(あんじぇひょん)です。
朴さん>次回作開発担当の朴氷雨(ぱくよんう)です。

前川>今後の実装計画と以前発表されたポリゴンボスキャラはその後どうなりましたか?
安さん>SSは見ているとは思いますが、実際開発は進めていて、12月に発表する予定ではあったのですが、3Dは難しく、いまどうするか再検討中です。

前川>結婚システムはどうなっていますか?
安さん>結婚システムについてはサクライサーバにおいて半分実装中です、今本サーバに導入するために頑張っています。

前川>様々な国でサービスを行なっていますがサービスのタイムラグについて今後どうなりますか?
安さん>韓国のほうで先に実装して様子を見ないと他の国でトラブルが起こったときに対処が難しいので、韓国とのタイムラグをなくすのは難しいですね。

前川>ナコリムというキャラが日本では福の神だったのですが他の国ではどのようになっているのでしょうか?
安さん>その国から福の神にあたるキャラでこのようなものにして欲しいと要望があればそのようにすることも可能です。
前川>他のクライアントではどうなっていますか?
安さん>中国ではでています、日本で人気があれば出せるので、要望を出してみてください。

前川>RO1や2の製作人数を教えてください。
安さん>RO1は50数名ほどで製作しています、RO2は流動的に人が動いているので確定できません。

前川>RO2は3Dになる様ですが、意気込みとかあればお願いします。
朴さん>3Dのキャラに関しては今のラグナロクのキャラよりかわいさを追及していて、他の開発者もかわいいと太鼓判を押してもらっています。3Dになったことによりキャラの装備の着せ替えが可能になったので、楽しみにしていてください。

前川>SEALやマビノギよりも良いですか?
朴さん>今は制約があり、おみせすることが出来ないのですが、ぜひ楽しみにしていてください。

前川>いつ我々は見る事が出来ますか?
朴さん>もう少しかかります。

前川>以前お話頂いたギルド戦の世界大会はどうなりましたか?
安さん>今年の中ごろに予定していたのですが、SARSの影響で中止になってしまいました、しかし、やる予定ではあります。

前川>日本のユーザに何か一言お願いします。
安さん>日本のROユーザーにはまず、感謝の念を持っています。日本からは様々な意見をいっていただけるので、とても感謝しています。
朴さん>日本のONLINEゲームユーザはマナーが良くて、日本ではOKなことでも、他の国のユーザーが悪用してしまう可能性があるので、日本のユーザーには我慢してもらっている部分があり、とても申し訳なく思っている。


企画開発責任者の安宰賢氏(左)と新作開発担当の朴氷雨氏(右)


●イミジュン先生に聞く現状とTVアニメ。
お忙しい中を、時間を割いていただきお話をお伺いすることが出来ました。最近はかなり忙しいようでこの日も2時間しか寝ていなくて大変なようです。
前川>お久しぶりです。 最近は大変お忙しいようですが。
イ氏>いくつかの仕事が重なってとても忙しいです。でも、それぞれがとても楽しく、やりがいのある仕事です。
前川>アニメーションのほうは如何ですか?
イ氏>いろいろと頑張っています。製作には、スーパーバイザーとして参加しています。製作の方々とは原作の画風をうまく表現できるよう協力して作業を行っています。
前川>原作のほうは連載が休止していますが、コミックに未連載の話はどうなるのですか?
イ氏>コミックに収録できていない話が数話あります。ただ、1冊のコミックスにするには足りないので何かの機会に出したいとは考えています。
前川>プロモーション活動などで、海外への移動も激しいようですがどのような地域へ行かれるのですか?
イ氏>タイや台湾、マレーシアや日本などに行きます。でも飛行機は苦手です。

その他色々とお話を謳歌がしましたが、昼夜逆転の生活な上担当者の人がイミジュン氏をなかなか捕まえることが出来ない等、作家さんを取り巻く環境はなんとなく日本と変わらないような気がしました。


原作者のイ・ミンジュン氏
■GRAVITY社、カプラセンター見学レポート
GRAVITY社は入居してたビルをめでたく全館占拠するほど大きな企業になりました。はれてGRAVITYビルとなったビルの1階を改装し一般ユーザ向けのスペース「カプラセンター」を開設しました。
カプラセンターには、催し物用のステージ装置やグッズショップやインターネットができるコーナーやカラオケ(?)やDVDが視聴できるカラオケボックスのような個室が3部屋と、ミーティングルームが設置されています。
地下鉄の駅も近く、付近には現代百貨店や(少し離れていますが)有名ブランドの立ち並ぶ通りがあり、韓国旅行の際にはここでグッズを韓国のお土産として買って帰るのも良いかと思います。GRAVITY社には日本語の出来る社員が結構いるので、ちょっと安心ですし。

カプラセンター入口。
1階は改装してすっかり様変わり。

建物正面には立派な看板が新しく建てられていました。
●カプラセンター内写真
カプラセンター内に作られたステージ。グッズ販売コーナーインターネットカフェコーナー
クリックすると室内ステージと観覧席水が流れる庭園のようなものが・・・

■KAMEXレセプションレポート
KAMEX主催の出展企業各国のバイヤーとのレセプションが、21日午後に会場建物内の別ホールにて開催された。
開会に際しては、出展企業や各国バイヤーそろっての乾杯やケーキの入刀式が行われ、海外バイヤーの挨拶などもあり、10万人の入場者と各国からの5000人のバイヤーが来場するというKAMEXの国際的な立場を見せた。
挨拶には日本からガンホーオンラインエンターテイメント社の森下氏も登場し挨拶を行った。(写真撮りましたがブレがひどくて掲載できません。森下さんごめんなさい)
歓談の場となった会場は、各国のバイヤーと韓国のメーカーとの良い懇親の場となっていました。 お土産には大きな傘をいただきました。




出展企業や各国のバイヤーによる合同ケーキ入刀式

ガンホー社からもマーケティング担当者が来韓。